公開研修「誰もが幸せに暮らせるまちづくり」
~障害のある仲間が豊かに生きていくために~
平成30年9月1日(土)戸田市文化会館にて公開研修を開催しました。
一人ひとりが認め合い支えあえるまちづくりを考えていきたいということで、今年度は社会福祉法人みぬま福祉会総合施設長の松本哲氏をお招きし、「地域に根差す」とは、「その中で一人ひとりが自分らしく暮らす」とはどういうことかを、太陽の家での実践やこれまでのご自身の経験を基にご講演いただきました。
当日は、98名の方の参加があり、一般の方を含め、市議会議員、 行政関係者、教員、福祉関係者など多方面からたくさんの方が参加してくださり、「障害のある方と接する際の気持ちを教わりました」「人を認める大切さこそ、地域を形成する基礎となることが分かりました」などの感想を頂いております。
講演では、みぬま福祉会のあゆみと共に、「自立」についてのお話の中では、「『出来る・出来ない』ではなくその人が社会との関わりの中で経験を積み成長していく経過である。自分で立ち、自分らしく立ち、そして支えあいながら自分たちで立っていく。」と触れられていました。他にも「親とは別の大切な人と出会った時に人は成長する。
私たちは、出会いに責任をもつ必要がある。」「人は許容しあって生きることが出来る」…数々の困難と向き合いながら変化や楽しさも実感されてきたからこそ出た言葉ではないかと思います。
障害を抱える人にとって厳しい時代もあったと思います。しかし、周囲の理解を得るために家族や職員がひとつになり、丁寧に取り組みを積み重ねてきたことが「太陽の家がやる事であれば、協力するよ」という地域住民からの言葉になり、今のみぬま福祉会の礎と信頼になっていると感じました。このお話は、地域の中で施設が当たり前に存在している意味を改めて考える良い機会になり、戸田わかくさ会としても「地域の中での施設づくり」を考えていくヒントをたくさん頂きました。